作業療法とは?
作業療法士が行う『心と身体のリハビリテーション』のことです。
病気や障がいにより「生活のしづらさ」を抱える方々が、よりその人らしい生活を取り戻せるように、創作活動、スポーツ、歌、楽しみ活動や料理、園芸などの生活に関連した作業を行う治療プログラムです。
作業療法の「作業」とは
- 日々の生活に関すること(身の回りのこと、セルフケアなど)
- あそぶこと
- 働くこと(自分の役割を担うこと)
- きちんと休むこと
などのことを言います。
このような作業を、活動を通して回復させたり、今よりも上手にできるようになることを目指します。
作業が回復することで、自分が自分らしくあること、そして人と人とのつながりを回復することもできると考えています。
活動の目的
- 心理的安定
- 生活リズムの改善 / 体力の回復・維持
- 活動性の維持・向上
- 日常生活動作 / 生活の質の維持・向上
- 楽しみの提供・気分転換
- 退院前指導・援助
当院の作業療法室の特徴
「笑顔をつくる特効薬になりたい」
最近では”笑い”が心や体に良いことが話題となっており、笑うことによってストレスが軽減したり免疫力を高めたりするリラクゼーション効果があると言われています。
私たち作業療法士は、医師から処方されるお薬のように、患者さまのつらい症状を取り除くことはできません。
しかし、作業療法場面での関わりや、提供する作業活動を通して、患者さまに笑顔になっていただくことはできると考えています。
大笑い、力の抜けた笑いなど、いろいろな場面で笑顔を引き出したいと思って活動しています。
作業療法を通して、療養生活に笑顔をもたらしたいと思います。
具体的な活動内容
作業療法室では、各病棟・患者さまに合わせたプログラムを準備しています。
①個別活動
作業療法室を使用し、患者さまそれぞれに興味のある活動(手工芸・絵画・音楽 / 映画鑑賞・読書など)をご自身のペースで行っていただきます。
②体操・リラクゼーション
作業療法室や病棟を使い、作業療法士が前に立つ形で体操 / ストレッチ / 簡単なレクリエーション・ゲームなどを集団で行います。
病棟や参加される患者さまに合わせて、体操の種類や雰囲気作り、内容に細かな違いを持たせています。
③屋外活動
病棟から屋上庭園に出ていただいて、植物を育てたり、のんびり外気浴をしていただいたりしています。季節の花を育て、植物の成長を感じながらのグループ活動なども行っています。
④レクリエーション
病棟の看護師と協力して、季節ごとのイベントなどを行うことも作業療法室の取り組みの一つです。
お花見・七夕まつり・クリスマス会、その他にも職員・患者さまみんなで楽しめる企画を考えています。