「適切な看護を提供したい」
Eさん 透析室勤務
私は透析室で勤務しており、業務を重ねながら日々透析看護を学んでいます。
教育担当の先輩看護師から、「透析は透析中だけでなく、日々の生活も見なければいけないので、患者さまがどのような生活を送られているのかも知っておかないといけない」と指導していただいたことがあり、それを実感するような出来事が入職して3ヵ月が経った頃にありました。
当院の透析室に来られたある患者さまに、「何か変わったことはありませんか」と伺ったところ、「透析後、目の前が真っ暗になり立てなくなった」とおっしゃられたことがありました。
患者さまのお話を聞いても、何が原因でそういった症状が出るのか、その当時の私には全く分かりませんでした。
そのことを聞いてからは、患者さまが透析のために来院された際は同じような症状が無かったか伺い、透析後立ちくらみを起こしていないか様子に気を配るなど、状態観察をしっかりと行うようになりました。
また、どのようなことが原因でそういった症状が出るのかも学習しました。
結果的に過除水による血圧低下が原因であることが分かり、医師に報告を行い、ドライウェイトを調整することで症状を改善することができました。
今後も同じようなことが起きる可能性も考えられるので、予測してその時に最も適切な看護を提供できるようにしたいと思います。
一人ひとり患者さまによって症状は異なるので、対応も変わってきます。
どんな症状も原因は一つとは限らないので、多角的に物事を捉え、患者さまと関わりながら日々の業務を重ね、着実に成長していきたいと思います。