「患者さまとご家族の絆」
Fさん 3A病棟勤務
私は、入職してから数人の患者さまを受け持ちました。
その中で特に印象に残っているのが、いつもご家族の話をしておられた女性の患者Aさんです。
ちょうどコロナ禍で面会も制限されていた中、Aさんは「家族と会いたい」とお話しされました。
ご家族にその旨をお伝えすると、すぐにリモート面会を予約されました。
そのことをお伝えすると、すごくうれしそうに笑顔で「ありがとう」と言ってくださいました。
その後、Aさんは他の病棟に転棟されたため関わる機会は少なくなりましたが、ある日、別の患者さまを検査のためレントゲン室へベッドで送っていく際に、外来の待合室に女性と男性が並んで座っているのが目に入りました。
その女性が以前担当したAさんであることに気が付き、声をかけました。
嬉しいことに私のことを覚えていてくださいました。
ほんの一言二言交わしただけですが、Aさんの明るい笑顔を見ることができ、私の心もほんのり温かくなりました。
この経験を通して、患者さまの気持ちを代弁し、ご家族にお伝えすることも看護師の重要な役割であることを学びました。
日々、患者さまと関わらせていただくことが多い中で、患者さまとご家族の絆を大切にしながら、自己の看護感をこれからも養っていきたいと感じました。